自然環境は一度失われてしまうと取り戻す事が難しく、保全における喫緊の課題については行政を主体に多くの既存事業により解決が試みられています。一方、50年後、100年後の将来、自然環境保全について何が課題となっており、これを解決するためにどのような基礎研究が必要となるか、現時点では予測が容易ではありません。長きに渡り豊かな自然環境を保つためには、将来の自然環境保全にとって支えとなり得る基礎研究の芽を広く守り育てることが重要と考えます。これに資するため、自然環境保全を担う生物学領域の中心的分野について、研究に必要な競争的資金を十分得ることができず、継続が困難な研究課題を対象に、研究費助成公募を実施します。なお、本公募は、日本学術振興会で実施される科学研究費助成事業(科研費)のうち若手研究者を対象とする「研究活動スタート支援」「若手研究」「基盤研究C」を補完するものと位置づけます。
対象分野
自然環境保全を担う生物学領域の中心的分野である生態学、分類学、及びこれらを支える基礎生物学。
募集件数
100万円 x 13件
50万円 x 0件
*2024年度は50万円課題の募集は行いません。
申請資格
次の条件を全て満たす事を申請資格とします。詳しくは応募要項をご確認ください。
1)日本の大学もしくは研究機関に在職し、e-Rad番号を有し研究活動に従事する研究者のうち、研究代表者として外部資金を受給(内定を含む)していない者。
2) 申請時点で受給中もしくは受給が決定している当該年度研究費(学内グラントや科研費等の研究分担者等)の総額が150万円以上ある場合は応募できません。
3) 科研費を含む競争的資金で、不正使用や不正受給等の不正行為によって「交付対象外」となっていない事。
4) 科研費被雇用者など特定の競争的資金等による雇用で、雇用元の研究費の業務について専従契約を結んでいる研究者の場合、雇用元の業務時間外に自ら主体的に研究を行う事が認められている事、及び雇用元の業務時間外に自ら主体的に行う研究に充てる時間が十分確保できる事。
5) 申請者の国籍は問いませんが、日本で研究している事が必要です。
6) 年齢、職位による制限はありませんが、評価が同等の場合は若手を優先します。
7) 過去に本研究費助成の交付対象者となった者は応募できません。
8) 当財団の理事、監事、評議員及び選考委員の者並びにその三親等内の親族である者は応募できません。
*公募〆切2024-06-10 詳細・応募方法についてはHPからご確認できます。