順天堂大学、星薬科大学、電気通信大学はURA人材交流を契機とした学術連携協定を平成28年度に締結し、これまで異分野融合が想定される研究テーマについて交流を進めてまいりました。今後、その取り組みをより加速すると共に、今回は異分野融合に向けた領域探索テーマ「データ」に関する発表・意見交換の場を企画しました。
皆さまお誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。
【開催日】 2025 年 3月 3 日(月) 14:30~16:30
【場 所】 Zoom開催
【対 象】 順天堂大学・星薬科大学・電気通信大学の教職員および学生
【申込先】https://uec-tokyo.zoom.us/meeting/register/tJYvf-qrrzwiGdQBUQbWZO9s2DbVsb9Qj6Pe
【テーマ】DATA~データが切り拓くヘルスケアイノベーションとその実践
【概 要】
ヘルスケア分野におけるデータ活用は今、新たな局面を迎えています。医療情報は、工学・情報学等と融合した学際的研究の発展により、新たな価値をうみだしつつあります。また、IoTやウェアラブル技術の発展により、日常の様々な場面で生体データが生成され、その質と量はともに飛躍的な向上を遂げています。加えて生成AIの登場によりそれらデータの利活用も、以前よりずっと簡単にできるようになってきました。
しかし現実には、データの実践的な活用には多くの課題が存在します。例えば、医療現場では電子カルテシステムに大量の診療情報が蓄積されているものの、システムの互換性の問題や、データの標準化の遅れにより、その豊富なデータが十分に活用されていません。また、医療・労働現場における事故情報やヒヤリハット報告は、単なる記録や統計として表面的に扱われ、具体的な予防対策の立案や実践に効果的に利用されることは稀です。さらに、最新技術を用いた分析により得られた知見が、現場の業務フローや制度的制約により実装できないという課題も指摘されています。
このような背景のもと、本シンポジウムでは、医療データ解析の最先端の研究成果とともに、データ活用による「現場」への実践的イノベーションについても議論を深めていきたいと考えています。
【プログラム】
14:30~14:35 ごあいさつ
14:35~15:05 児玉耕太
星薬科大学 薬学部 医療データサイエンス研究室・教授
「労働者のウェルビーイング実現による持続可能な少子・超高齢社会へ」
15:05~15:35 加藤省吾
情報学専攻 システム解析工学研究室・准教授
「知識の再利用サイクルにより安全・安心な社会システムを実現する」
15:35~16:05 鎌形康司 先任准教授
順天堂大学 放射線診断学講座
「認知症研究の新時代: 先端的な脳MRIデータ解析がもたらすイノベーション」
16:05~16:20 総合討論
16:20~16:30 おわりに
主催:三大学連携共同研究促進ネットワーク
順天堂大学 研究戦略推進センター(jura@juntendo.ac.jp)
電気通信大学 研究戦略推進室(info@ura.uec.ac.jp)
星薬科大学 イノベーションセンター (h-yoshida@hoshi.ac.jp)