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URAメールマガジンバックナンバー 一覧

Vol. 10 URA新体制

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┃Vol.10 URA新体制
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2017年2月28日発行
        
電気通信大学研究戦略統括室のURAがお届けするメールマガジンです。
イベントや外部資金情報、URAの活動報告などをご紹介します。

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╋━━╋ CONTENTS ╋━━━━━━
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┃1┃トピックス
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# URA新体制
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┃2┃学長インタビュー(第8回)
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# 電通大の戦略的機能強化に向けて その②
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┃3┃外部資金情報
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# 3月 6日 JST未来社会創造事業 テーマ提案募集(平成29年度分)
# 3月 8日 経産省 平成29年度省エネ型電子デバイス材料の評価技術の開発事業
# 3月21日 国交省 交通運輸技術開発推進制度における研究開発業務
# 3月29日 AMED 医療分野研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)
# 3月31日 JST A-STEP ステージⅢ:NexTEP-Aタイプ(平成28年度 第3回)
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┃4┃今月のU☆RAトーク
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# 電通大における組織的な連携への取り組み
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┃5┃編集後記・次号のお知らせ
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【1】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ト┃ピ┃ッ┃ク┃ス┃
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○URA新体制

今月から新たな体制で「研究戦略統括室」(室長:福田学長)が発足し、URA全員が
この統括室メンバーとなりました。
研究大学強化促進事業の一環として、電通大にURA制度が創設されてから約3年が
経過しました。私たちはこれまでに研究力評価システムの構築、研究戦略の検討
など、来るべき高度コミュニケーション社会に向けた大学の役割について議論を
進めてきています。
「未来社会における大学の役割とは何か?」、URAとしてこの問いにどう答えたら
よいのか、私たちは日々思考を重ねています。

2013年マイケル・ボーンズ准教授(オックスフォード大学)が、ガウス過程分類法
などを用いて702種の職種を分析・評価し10~20年後には消滅するかもしれない
職種(米国47%、英国35%)を予測しています
(The future of employment: How susceptible are Jobs to computerization?/
Carl Benedikt Frey and Michael A.Osborne / September 17,2013)。
人工知能やロボット技術の飛躍的発達により人間が労働から解放され、一日の多くの
時間をスポーツや余暇を楽しむ時間に費やすことが出来る時代が到来するということ
でしょうか、それとも、一時的にでも多くの人々が職を失い路頭に迷うということな
のでしょうか。

英国産業革命期の1810年代、機械に仕事を奪われたと繊維産業労働者による「ラッダ
イト運動(機械打ちこわし)」が起こりました。
一時的に人間の労働が機械に置き換わったとしても、社会全体でシェアすべき労働は
存在し、新しい職種の高度な労働に対する対価が支払われるのは当然であり、同時に
公平な所得分配の社会システムが構築されるべきでしょう。

ボーンズ准教授は2016年1月、日本で講演をしました。
このとき、日本における職種分析・見通しで「現存する職種の49%が失われる」と
いう衝撃的な内容を発表しました。
彼の研究結果では、芸術、歴史学・考古学、哲学・神学など抽象的な概念を整理・
創出するための知識が要求される職業、他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴ
シエーション、サービス志向性が求められる職業は、人工知能等での代替は難しい
ようです。
一方、必ずしも特別の知識・スキルが求められない職業に加え、データの分析や
秩序的・体系的操作が求められる職業については、人工知能等で代替できる可能性
が高いとのことでした。
創造性(Creativity)や協調性(Social Intelligence)が問われるような職種を
除いては、人工知能等の技術の進展により既存職種がコンピュータ・ロボット等に
置き変わるかもしれないというのです。

私たちの未来が明るく心豊かなものであるためには、科学技術の進歩とそれを受け
入れる社会システムが確立していなければなりません。
その意味では「高度コミュニケーション社会」とは、単なる通信・コミュニケーショ
ン技術の進歩のみならず、社会科学、人文科学などの総ての学問を統合した多様な
価値の創造によって達成されるものと考えられいてます。
そしてそこに到るには、新しい学問領域や分野を俯瞰・融合した「総合コミュニケー
ション科学」概念の確立・体系化が必要であるとURAは考えているのです。

そのためには一陣の疾風のような時代の流れに翻弄されず「大学の果たすべき使命と
は何か」をいつも私たち大学関係者自身が問い続けていくことではないでしょうか。

50年前、アラゴンの詩に出会いました。その詩には創作当時のフランスの大学の苦悩
と希望が詠われていました。
そして26年前ストラスブールを訪れたとき、白ワインAlsace Rieslingを片手に、
カテドラルを見上げ、私はこの詩の一節をつぶやいていました。

「ストラスブール大学の歌」

陽の色に輝やくカテドラル
ドイツ人どもに囚われながら
おんみは倦むことなく数える
めぐる季節を 月日を 流れる時を
おお ストラスブールのカテドラル

学生たちは別れを告げて逃れ出た
アルザスの空翔ぶ鵠鶴(こうのつる)と
おんみの薔薇形窓の思い出を
いっぱいつめた背負袋(リュック)を肩に
それは ながい別れとなる

教えるとは 希望を語ること
学ぶとは 誠実を胸にきざむこと
かれらはなおも苦難のなかで
その大学をふたたび開いた
フランスのまんなかクレルモンに

古今の学に通じた教授たち
審判者(さばくもの)の眼差しをもった若者たち
君たちはそのかくれ家で
大洪水の明けの日にそなえた
ふたたびストラスブールへ帰える日に
・・・・・・・・・・
(ルイ・アラゴン作、大島博光訳「フランスの起床ラッパ」より)

(越前谷 義博/電気通信大学研究戦略統括室URA)
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【2】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   学┃長┃イ┃ン┃タ┃ビュ┃ー┃(第8回)
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○電通大の戦略的機能強化に向けて その②

URA①
「前回は、研究戦略統括室の役割についてお伺いしました。今回は、同じく学長直下
 の組織として発足した、国際戦略室とIR室についてお伺いしたいと思います。」

福田学長
「まず国際戦略室についてですが、本学では研究者個人のレベルでは積極的に国際
 共同研究などが進められていますが、『組織としての国際連携』の活動はほとんど
 できていない、ということを前回にも少しお話しました。グローバルアライアンス
 ラボなど、学生を海外へ送り出す仕組みや、留学生を受け入れる仕組みとしては
 広がりつつありますが、研究としては、教員同士の個人的な繋がりの枠内が主で、
 国際研究戦略と呼べる段階にはまだ至っていません。」

URA②
「組織的な国際連携とは、どのような活動を目指しているのでしょうか。」

福田学長
「教育連携については、フランスの高等機械大学院大学(SUPMECA)とMOUを結び、
 ダブルディグリー(DD)制度の整備を行いました。今年度後期からこの制度に基づく
 留学生を研究科で受け入れています。
 また、メキシコ国立工科大学(IPN)ともDD制度に関する話し合いを進めており、
 ほぼ合意に達しています。さらに、ジョイントディグリー(JD)制度の前段とも言
 える国際協働大学院プログラム(International Jointly Offered Graduate Program:JP)
 を開発し、中国・瀋陽大学(SUT)、台湾・淡江大学(TKU)、タイ・キングモンクット
 工科大学ラカバン校(KMITL)のそれぞれと実施に関する合意に至っています。
 今後さらに、学生がより『本当に参加したくなる』仕組みを作っていく必要がある
 と考えています。
 研究連携としては、現在の研究者個人の繋がりに加えて、複数の研究者で構成する
 グループや、学術分野そのものを核にした連携を進めていきたいと考えています。
 その具体化の一つとして、この3月に、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)
 から本学と重なる複数分野の研究者を招き、関連企業も巻き込んだ、国際ワーク
 ショップ(Industry-UCB-UEC Workshop 2017 : IUUWS 2017)を開催する予定
 です。」

URA①
「留学生を受け入れることは、多くの研究室にとってはメリットを感じることが多い
 と思いますが、一部の研究室では負担に感じるということはないでしょうか。」

福田学長
「以前は、留学生受け入れに関する手続き上の負担を教員が担っていたこともありま
 したが、現在では学内に担当部署がありますので、そういう意味では『組織的な整
 備』は整いつつあります。一方で、留学生を受け入れることで、研究者同士の交流
 や研究そのものの推進という活動に繋がるよう、研究室にとっての実利を伴った
 仕組み作りも必要だと考えています。
 これまでは複数の部署で担当していた国際的な活動を、国際戦略室が統括すること
 で、組織的な戦略策定に繋げていくことがねらいです。」

URA②
「ではIR室に話が移りますが、IR室はどのような意図で発足されたのでしょうか。」

福田学長
「以前は、留学生受け入れに関する手続き上の負担を教員が担っていたこともありま
 したが、現在では学内に担当部署がありますので、そういう意味では『組織的な整
 備』は整いつつあります。一方で、留学生を受け入れることで、研究者同士の交流
 や研究そのものの推進という活動に繋がるよう、研究室にとっての実利を伴った
 仕組み作りも必要だと考えています。
 これまでは複数の部署で担当していた国際的な活動を、国際戦略室が統括すること
 で、組織的な戦略策定につなげていくことがねらいです。」

URA①
「私たち研究戦略統括室にとっても、IR室の業務はとても心強いです。」

福田学長
「これまで本学では、全学的に方向性を示し意思決定するというシチュエーションに
 おいて、エビデンスと言いますか、バックデータと言うべきか、それらが少ない中
 で議論を行ってきました。
 昨年の三類への改組の際も、社会の変化の流れから見るともっと早いタイミングで
 実行したいという想いがありましたが、学内をすぐに説得できるデータが少なかっ
 たのです。
 これからはIR室の『データに基づいた分析』によって、本学の現状を共通認識し、
 役員や研究戦略統括室、国際戦略室、その他における次の戦略立案に繋げるという
 のが、一つの流れになると考えています。
 また、対外的にも本学の強みや価値を打ち出していくために、IR室は重要な役割を
 果たすことになると期待しています。」

URA①②
「本日はどうもありがとうございました。」
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【3】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   外┃部┃資┃金┃情┃報┃
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○JST 未来社会創造事業 テーマ提案募集(平成29年度分)【3/6〆】
科学技術によって達成すべき将来像である社会・産業が望む「新たな価値」の提案募集。
提案内容とJSTの調査結果から「重点公募テーマ」を設定し、当該テーマにおいて、
大学、企業、公的研究機関等から研究構想を公募し、研究実施者を選定。

・5~10年程度、最大20億円程度(総額)の規模の研究開発を実施
・研究実施者は大学、企業、公的研究機関等
・実用化が可能かどうかを見極められる段階(概念実証:POC)を目標とし、
 研究成果を企業や社会に積極的に引き渡す
http://www.jst.go.jp/mirai/jp/application/idea/

〇経産省 平成29年度省エネ型電子デバイス材料の評価技術の開発事業【3/8正午〆】
毒性関連ビッグデータを用いた人工知能による次世代型安全性予測手法の開発を
実施する委託先を募集。
http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/k170207004.html

〇国交省 交通運輸技術開発推進制度における研究開発業務【3/21 17:00〆】
安全安心で快適な交通社会の実現、環境負荷低減といった交通運輸分野の課題解決
に向けた優れた技術開発シーズの発掘を目的。
今回公募の研究テーマは以下3つ。
1 IoT、 AI、ビッグデータ等を活用した交通運輸分野の維持管理の
  高度化に資する技術開発
2 安全・安心かつ円滑な先進的交通システムに資する技術開発
3 我が国の輸出力強化に資する物流分野の技術開発

研究開発期間:3年以内
費用負担限度額:初年度 上限 2,500 万円(直接・間接経費合算、消費税込)
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/safety/sosei_safety_tk2_000007.html

 

〇AMED 医療分野研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)【3/29正午〆】
新しい原理や革新度の高い「技術シーズ」を核とし、10年程度後の実用化を
目指す研究開発課題を推進。
対象者は、産と学・官が連携し、かつ医師(臨床医)が参画した開発チーム。
将来の医療機器開発を牽引する若手の研究者の応募を推奨。

以下2タイプの公募を実施。
要素技術開発タイプ:直接経費2,000万円程度/年
先端機器開発タイプ:直接経費5,000万円程度/年
hhttp://www.amed.go.jp/koubo/020120170123.html

●JST A-STEP ステージⅢ:NexTEP-Aタイプ(平成28年度・第3回)【3/31〆】
企業ニーズを踏まえた、企業による大学等の研究成果に基づく研究シーズの
実用化開発を支援。
原則10年以下、~15億円
http://www.jst.go.jp/a-step/koubo/h28nextep-a-1.html

【研究戦略統括室 外部資金情報一覧(学内専用)】
http://www.ura.uec.ac.jp/gakunai/fund-gakunai.html

【ご相談はこちら】
リサーチコンシェルジュ(学内専用)
http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html
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【4】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   今┃月┃の┃U┃☆┃R┃A┃ト┃ー┃ク┃
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○電通大における組織的な連携への取り組み

最近、国の科学技術力や産業競争力を向上させる方策の一つとして、組織対組織、あ
るいは組織的な連携関係の構築に関する記事を目にする機会が増えている。別の言い
方をすると、産業界における事業構造が、垂直統合から水平分業の時代に移行し、企
業が大学や研究機関等との連携を重視する状況になっているとも言える。

このような状況を背景として、昨年12月に開催した第4回研究大学シンポジウムで
は、大企業や総合大学における組織的な連携の事例に加えて、本学の「繋ぐ機能によ
る新たな価値創造」の取り組みを紹介した。

具体的な事例の一つは、昨年12月に締結した電通大、順天堂大、および星薬科大学
との3大学による医・工・薬学分野における学術連携交流協定であり、本協定を契機
として、人工知能を活用した病理予測システムや歩行解析による高齢者治療などの共
同研究が進められている。

また、産学連携の分野における事例としては、多摩地域における若手経営者の集団で
ある多摩産業人クラブとの連携が挙げられ、電通大が有する研究シーズを対象に、技
術開発や人材育成等に関する相談を受ける状況になっている。ただし、産学連携活動
の全体としては、従来の研究室単位の共同研究が多いのが実態であり、今後産学官連
携センターとして、組織的な連携協定を締結できる仕組みを構築することなどが必要
である。

さらに、上述の学学連携や産学連携の活動を加速・拡大する基盤として、URA等を対
象に組織を超えたボーダレスでゆるやかな連携の場“URA共創プラットフォーム(通称
CoPURA)”を本年4月に立ち上げる予定である。本プラットフォーム構想を第4回研
究大学シンポジウムやRA協議会の運営委員会等で紹介したところ、既に複数の大学・
研究機関より賛同あるいは運営への協力のコメントを頂いており、今後大型の外部資
金獲得に向けた研究パートナーの開拓活動等に着手する予定である。

電通大の特長である“小さくても光る大学”として、組織的な連携の在り方について
も業界に一石を投じ、「繋ぐ機能による価値創造」の考え方を広めることで、それぞ
れの大学・研究機関等における研究力の強化に貢献できれば、と考えている。

(森倉 晋/電気通信大学研究戦略統括室URA)
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【5】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   編┃集┃後┃記┃
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2月の最終日曜日は、日本中のランナーとその家族が注目する一日です。
2007年に始まった東京マラソンは、全国のランナーが公平に参加できるよう地域別に
厳格に抽選を行っています。
今や申込が32万人に達し、何と30万人弱が抽選に外れるという狭き門です。
プラチナゼッケンで走る晴れ舞台として家族みんなで東京に集結する大会になります。
回を重ねる毎に進化してきた東京マラソンは11回目にして大改革を実施。
“”東京“を魅せながら記録も狙うという大胆なコース設定を敢行し見事に国内記録を
1分20秒も短縮する高速コースに生まれ変わりました。
更なる進化が予見されます。
さて、3年を過ぎた研究企画室は2月から研究戦略統括室として生まれ変わりました。
進化するURAにご期待下さい。【bin】

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<発行>
 国立大学法人電気通信大学研究戦略統括室
 編集長:URA 平尾 敏
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