国立大学法人電気通信大学

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URAメールマガジンバックナンバー 一覧

Vol. 5 リスクのある挑戦的な新研究に光を当てる

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┃Vol. 5 リスクのある挑戦的な新研究に光を当てる
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2016年7月14日発行
        
電気通信大学研究企画室のURAがお届けするメールマガジンです。
イベントや外部資金情報、URAの活動報告などをご紹介します。

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╋━━╋ CONTENTS ╋━━━━━━
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┃1┃トピックス
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# リスクのある挑戦的な新研究に光を当てる
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┃2┃学長インタビュー(第3回)
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# 社会で活躍する「総合コミュニケーション科学」人材
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┃3┃URA関連イベント情報
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# 7月 21日 UECコミュニケーションサロン(COMPASS)
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┃4┃外部資金情報
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# 7月 27日 JST CREST・さきがけ・ACT-I平成28年度研究提案募集(第2期)
# 7月 29日 JST A-STEP ステージⅢ:NexTEP-Aタイプ(平成28年度・第一回)
# 8月 1日 総務省 平成28年度情報通信技術の研究開発(追加課題)に係る提案の公募
# 9月 5日 第2回ビッグデータ分析コンテスト
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┃5┃今月のU☆RAトーク
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# URAプロフィール紹介
 小島
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┃6┃編集後記・次号のお知らせ
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【1】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ト┃ピ┃ッ┃ク┃ス┃
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○リスクのある挑戦的な新研究に光を当てる

7月5日、講堂にて「平成28年度科学研究費助成事業実務担当者向け説明会」が
開催され、URAも参加しました。
本年度の主な変更点、科研費改革、研究費の不正使用、研究活動における不正行為の
防止などにつき説明がありました。
特に、科研費改革の説明を熱心に聞いている聴講者が多く、約50年ぶりに行われる
科研費制度の大幅見直しへの関心の高さを実感しました。

科研費改革の三本柱は、1.審査システムの見直し、2.研究種目・枠組みの見直し、
3.柔軟かつ適正な研究費使用の促進です。

「1.」については、既存の研究分野に縛られがちとの批判があった400以上の細かい
研究分野の区分を300ほどにし、関連分野ごとに大括りにした「審査区分表」が
適用されます(平成30年度助成~)。
これにより、既存の研究分野にとらわれない挑戦的な研究への積極的な助成が期待さ
れます。

また、一段階目の書面審査とは別の審査委員が行っていた二段階目の合議審査を、
一段階目の書面審査と同一の審査委員が互いに意見を出し合う「総合審査」や、
「2段階書面審査」とし、本格的に実施されます(平成30年度助成~)。
これにより、他分野の視点を反映しやすい仕組みとなり、多角的な審査の実現が
期待されます。

「2.」については、「挑戦的萌芽研究」の発展的見直し(平成29年度助成~)、
「特別推進研究」、「若手研究(A)」の見直しと新制度の実施(平成30年度助成~)
などが挙げられています。
「挑戦的萌芽研究」は「開拓」と「萌芽」の2種類からなる予定で、
「開拓」の助成額は500~2,000万円/3~6年で検討されている状況です。

今回の科研費改革では、分野横断的研究や、AIやIoTなどの動きの速い分野へ
助成しやすくするという狙いがあります。

リスクのある挑戦的な新しい研究に光が当たる科研費改革に期待したいと思います。

(関口通江/電気通信大学研究推進機構研究推進センター研究企画室URA)
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【2】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   学┃長┃イ┃ン┃タ┃ビュ┃ー┃(第3回)
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○社会で活躍する「総合コミュニケーション科学」人材

URA①
「前回のインタビューでは、『総合コミュニケーション科学』の拠点形成として
 4月の改組を行ったというお話を伺いました。
 では、『総合コミュニケーション科学』を担う人材として、
 本学の学生に対してどのような期待をされておられるのでしょうか。」

福田学長
「実際のところ、本学や本学教員が考える『総合コミュニケーション科学』を担う
 人材育成プログラムはまだ完成していません。
 しかし、私が大学院の修了式で申し上げる言葉、『専門家は知らずのうちに周囲に
 壁を作っている。その壁を壊して乗り越えて欲しい。』というのが、
 『総合コミュニケーション科学』の根幹を指しています。
 特に大学院生は、各専門で学んだことを自分の中の柱として持っていて、その柱を
 柔軟に使って、周辺分野へ応用できるような人材となるよう、望んでいます。」

URA②
「一方、雑誌などでよく見かけるのですが、電通大は学生の就職率が高いという評判
 がありますね。
 また、就職した学生は高度な専門性を身につけていることで、企業の中でも評価が
 高いと伺ったことがあります。」

福田学長
「企業での卒業生・修了生の評価が高いことについては、大変喜ばしいことです。
 しかし、別の側面から見たデータもあります。
 本学の卒業生が企業の中でどのような評価を受けているかというデータですが、
 まず、『高度な専門性を身につけている』という項目は非常に高い。
 一方で、『ビジネスの即戦力になる』という項目は、他大学(理科系単科大学)と
 比較して、低いという結果も残念ながらあります。本学では専門性を身につけるのは
 当然として、具体的な課題に落とし込んでいく力をもっと伸ばしていく機会を作る
 ことが必要なのではないかと考えています。
 繰り返しになりますが、各専門を柱にしつつ、周辺分野との壁を乗り越えて欲しい。
 そのために、もっと学生にも『総合コミュニケーション科学』の考え方を知って
 いただき、学問分野もビジネス領域も俯瞰的に見る目を養ってほしいと思います。」

URA①
「確かに、例えば『電子工学』などそれぞれの分野に基づいた現象はすでに体系だって
 いますが、その体系が社会の活動とどう関わるかについて、考える機会は少ないかも
 しれません。」

福田学長
「ところでお二人は、もし小学生に『工学とはなんですか?』と聞かれたら、
 どのように答えますか?」

URA②
「『ものづくり』に関する学問でしょうか?」

URA①
「工学の『工』の字は建築の骨組みを表していると聞いたことがありますが。」

福田学長
「どちらも惜しいですね。『工』という文字の下の線は大地、上の線は天を表していて、
 真ん中の線で支えています。つまり、工学とは『大地に根付いて、天を支える』学問
 なのです。
 本学の学生には、大地=人々が暮らす社会に根付いて、
 天=理想の社会や人々の幸せを支えるようなテクノロジーを担う人材を目指して
 ほしいと思います。」

URA①②
「どうもありがとうございました。」

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【3】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   イ┃ベ┃ン┃ト┃情┃報┃
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○『第7回UECコミュニケーションサロン』を開催します
「超高感度電子分光装置で見えないものを見る」
【プレゼンター】共通教育部 山北 佳宏 准教授
【開催日時】  2016年7月21日(木)16:30-19:00
        第1部 16:30-17:30 プレゼンテーション(発表40分+質疑応答)
        第2部 17:30-19:00 交流会(1000円)
【開催場所】 東7号館4階415会議室
【 対 象 】 本学教員、職員、博士後期課程学生
【参加申込】 compass@ura.uec.ac.jp まで事前まで事前にご連絡ください。
http://www.ura.uec.ac.jp/compass/  

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【4】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   外┃部┃資┃金┃情┃報┃
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●JST CREST・さきがけ・ACT-I平成28年度研究提案募集(第2期)【7/27〆】
「AIPプロジェクト(人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ
 統合プロジェクト)」

募集締切:平成28年7月27日(水)正午
書類選考結果の通知:平成28年9月中旬~10月上旬
面接選考期間:平成28年9月下旬~10月中旬
研究開始:平成28年12月以降
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/05/1371147.htm

●JST A-STEP ステージⅢ:NexTEP-Aタイプ(平成28年度・第一回)【7/29正午〆】
企業ニーズを踏まえた、企業による大学等の研究成果に基づく研究シーズの
実用化開発を支援
原則10年以下、~15億円
http://www.jst.go.jp/a-step/koubo/h28nextep-a-1.html

○総務省 平成28年度情報通信技術の研究開発(追加課題)に係る提案の公募【8/1〆】
IoT共通基盤技術の確立実証に係る以下1~3の研究開発実施機関を公募
1.高効率かつセキュアなIoTデータ収集・配信ネットワーク制御技術の確立
 平成28年度 実施予定額 (上限) 1.48億円

2.効率的かつ安定的なIoTデバイス接続・エリアネットワーク運用管理技術の確立
 平成28年度 実施予定額 (上限) 1億円

3.多様なIoTサービスに活用可能なIoTデータ形式共通化・正規化・抽出技術の確立
 平成28年度 実施予定額 (上限) 1億円
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000161_2.html

○第2回ビッグデータ分析コンテスト 【9/5〆】
IoT/ビッグデータによる産業活性化を目的として、革新的なデータ分析事例・
アイデアを広く公募。

今回分析の中心となるデータは、ローソンから提供される
「ナチュラルローソン菓子」及び「おやつごろ。」のPOSデータや商品特性データ。

提供されたデータをもとに、データパティシエと位置付けられたデータサイエンティ
ストが、「ナチュラルローソン菓子」の売上予測並びに売上への影響が強い要素を
解明し、データにより得られたアルゴリズムやノウハウを、消費者ニーズにあった
商品開発に活用することを目的としています。

<スケジュール>
コンテスト開始 2016年7月11日(月)
コンテスト終了 2016年9月1日(木)
最終分析結果提出締切 2016年9月5日(月)
審査会 2016年9月中旬
入賞者表彰 2016年10月初旬(CEATEC JAPAN 2016内で実施予定)
https://lp.deepanalytics.jp/iot/2nd/

【ご相談はこちら】
リサーチコンシェルジュ(学内専用)
http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html
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【5】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   今┃月┃の┃U┃☆┃R┃A┃ト┃ー┃ク┃
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http://www.ura.uec.ac.jp/member.html

○小島 珠世/URA(特任准教授):「癒しコーディネーターURA」
産学連携支援部門 兼務、博士(理学)
前職は電通大の産学連携コーディネーターであり、電通大URAの中では電通大在籍歴
が最も長い。
学内の研究テーマと電通大の過去10年近くの歴史の生き証人。
電通大の研究紹介誌「OPAL-RING」の(陰の)編集長であり、OPAL-RING30冊
(推定約30kg)を、本部棟でも西地区の果てでも電話1本でデリバリーしてくれる
という、サービス心に溢れている。
彼女の頭にはどの先生が何の研究をしているのかがすべてインプットされている(はず?)
であり、学内のことで分からないことがあったら、とりあえず彼女に聞く
というのが鉄則である。
年配の教授対応が得意で、一部地域では「おじ様キラー」と呼ばれている。
電通大が出展する展示会では、来場者に一生懸命に研究紹介をするが、
訪れる多くのおじ様が彼女目当てで来ているということにはまだ気づいていない。
また、「いつか」使うための紙袋やお菓子の空箱をロッカーに貯め込んでおり、
周囲の人々からはアンタッチャブル空間とされているが、実はみんな一度はその恩恵
を受けている。

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【6】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   編┃集┃後┃記┃
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二十数年前、ブラッセルで開催された、科学技術政策シンポに参加したときのこと。
フランス人が図を示し、新しい原理や現象を発見した人々の出身国と、
それらに関係する主要特許を取得した人々の国を対比させ
「苦労して重要な原理や現象を発見したのは、欧米諸国、
それを利用して特許を取得し利益を上げているのは日本。我々の成果を掠め取って
いる」と。
あれから四半世紀、「工学は職人の技、真理探究は学問」
という古い対置構造の命題が今でも生きているのでしょうか。
原理や現象の新発見が直ちに新商品へと繋がる時代、
エンジニアリングがアカデミアに劣っているとは思えないのですが…
薄紫に滲んだ紫陽花の花びらを愛でながら(独白)。
【yosh】
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<発行>
 国立大学法人電気通信大学研究企画室
 編集長:URA 平尾 敏
 〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
 お問い合わせフォーム
 https://www.uec.ac.jp/inquiry/new/18
 リサーチコンシェルジュ(学内専用)
 http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html
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