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URAメールマガジンバックナンバー 一覧

Vol. 13 基礎科学力を強化するためには

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┃Vol. 13 基礎科学力を強化するためには
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2017年7月24日発行
        
電気通信大学 研究戦略統括室のURAがお届けするメールマガジンです。
イベントや外部資金情報、URAの活動報告などをご紹介します。

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╋━━╋ CONTENTS ╋━━━━━━
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┃1┃トピックス
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# 基礎科学力の強化に関するタスクフォース
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┃2┃学長インタビュー(第11回)
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# 研究大学強化促進事業 将来構想について
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┃3┃URA関連イベント情報
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# 8月1日 UECコミュニケーションサロン(COMPASS)
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┃4┃外部資金情報
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# 10月13日 総務省 SCOPE 若手ICT研究者等育成型研究開発
# 11月30日 JST ERATO研究総括候補推薦
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┃5┃今月のU☆RAトーク
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# 「URA共創プラットフォーム(CoPURA)」の試み
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┃6┃編集後記・次号のお知らせ
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【1】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ト┃ピ┃ッ┃ク┃ス┃
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〇基礎科学力の強化に関するタスクフォース

昨年11月、表記のタスクフォースが文部科学省に設置された。
文部科学大臣は記者会見で「大隅先生のノーベル賞受賞を機に、学術研究・基礎研究
の重要性や若手研究者の研究環境の整備等への関心が高まっている。改めて学術研究
・基礎研究や研究者支援の強化策を検討し、具体的な対応策をまとめたい」と設置の
経緯を述べている。
政務官を座長に、研究振興局、高等教育局を中心に局長・課長がメンバーとなって
議論し、本年4月に、議論のまとめ「基礎科学力の強化に向けて」を報告している。
ちなみに、副題は「「三つの危機」を乗り越え、科学を文化に」とある。

三つの危機とは、①研究の挑戦性・継続性を巡る危機、②時代を担う研究者をめぐる
危機、③「知の集積」を巡る危機、である。
具体的には、①は研究費・研究時間の減少、②は若手研究者の雇用・研究環境の
不安定化、③は研究拠点群の劣化による研究論文の伸びの停滞、と記している。

国立大学については、上記①②③の危機の原因は運営費交付金の削減にあることは
自明である。
法人化から12年間で、基盤的経費である運営費交付金は約12%減少した。
国立大学の多くは教育費は削れないので、人件費と研究費の削減で対応してきた。
研究費の減少に加え、人員削減により、教員の負担が増え、研究時間が減った。
退職者の補充が難しくなって、若手研究者が少なくなったことに加え、研究グループ
も研究者が減って十分に機能しなくなった。負のスパイラルの元凶は運営費交付金の
削減にある。

さて、対策である。
タスクフォースは①の危機に対する取組の方向性のひとつとして、「基盤的経費や
科研費等の競争的研究費の助成規模の拡大に努める」と記している。
大いに期待したい。

②の危機に対しては、若手研究者の研究環境を早急に改善しなければならない。
キャリアパスの不透明さや、経済的な負担が増えることの不安が要因であることは
自明である。タスクフォースの取組の方向性は「優秀な者が研究者を目指せるよう
サポートし、彼らが安定かつ自立して研究できる環境を実現する」とある。
大賛成である。

③の危機に対しては「世界と競争できる研究拠点を支援する。研究情報基盤の整備や
施設整備の充実を図る」と取組の方向性を記している。対応策のひとつに「特定の分
野で我が国をリードし、世界と競争できる研究拠点の形成を戦略的に支援する」とし
ている。

国の研究費は「選択」と「集中」が更に進むだろう。
本学が採択された研究大学強化促進事業は研究拠点として高い評価を受けてのことだ
が、今後は「特定の分野で、世界のトップレベル研究拠点になる」ことが使命だと
思う。研究者グループとURAを核とした研究支援グループが有機的に機能し、研究大学
として更に発展することを期待する。世界トップレベルの研究拠点が学内の研究の刺激
となって、全学の研究の進展を祈る。
近年の外部資金獲得増にURAの貢献大であると理解している。今後は更に、本学の研究
発展に、URAとして重要な役割を果たしていただくことを期待している。

(松山 優治/電気通信大学 監事)
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【2】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   学┃長┃イ┃ン┃タ┃ビュ┃ー┃(第11回)
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〇研究大学強化促進事業 将来構想について

URA①
「本年の6月末に、研究大学強化促進事業の中間報告にかかる報告書を本学から文部
 科学省へ提出しました。本日はその中でも、今後5年間の本学の将来構想について
 お伺いしたいと思います。」

福田学長
「研究大学強化促進事業は、本学にとって非常に重要な事業でして、取り組みとして
 継続させなければいけないと考えています。事業自体はあと5年間ですが、事業終
 了後には独自の取り組みに基づく自主的な展開を進めていきます。この5年の間で
 自主展開の方向性を作り出すことも進めますが、今回の中間報告には将来に繋げる
 ためのビジョンと戦略についても記載をしています。」

URA②
「それが『D.C.&I.戦略』ですね。」

福田学長
「『D.C.&I.戦略』は、『ダイバーシティ、コミュニケーション、アンド、イノベー
 ション』の頭文字を取っています。
 流れとしては、これまでの『総合コミュニケーション科学』や『経営3戦略』と同
 じ方向にある内容ですが、今回の戦略を作っていくにあたって改めて、本学の強み
 と 弱みについても議論しました。
 その中で、本学はやはり単科大学ですので、どうしても多様性(ダイバーシティ)
 が少ないということは、皆様にもお分かりいただけると思います。
 もちろん、情報理工学という分野の中でのダイバーシティは抱えていますが、これ
 からの社会に対応するためには、もっと異なる“広い意味”でのダイバーシティが
 なければ、本格的な人間社会の問題、自然界の問題、産業界の問題といった大きな
 問題に対する視点というのが出てこないのではないかと考えました。
 そういった視点を含めての “ダイバーシティ”というものを、改めて見直し、本
 学の行動指針の中核に据えようということになりました。」

URA①
「“ダイバーシティ”と聞くと、男女共同参画や女性の活躍推進というようなイメー
 ジを持つ人もいるかもしれませんが、もっと広い意味での多様性なのですね。」

福田学長
「もちろん、女性や男性といった性差に関する問題意識から出てくる“ダイバーシ
 ティ”もあるでしょう。
 また別の視点では、大学には様々な研究者、職員、学生、留学生などが在籍してい
 て、それぞれが多様な活動をしています。そんな、多様な活動をしている人たち
 全てを許容できる環境を整え、“多元的な多様性”が生まれてくる環境を作ることが、
 今後“イノベーション”を起こしていく上で重要になるという議論になりました。
 しかし、いくら多様性があってもそれらが個々に存在しているだけでは“イノベー
 ション”には繋がらないでしょう。
 そこで『D.C.&I.戦略』では、多様性の相互理解や、多様性が相互に触発し合うこ
 とを“コミュニケーション”という言葉で表現しました。」

URA②
「中間報告書の中ではD.C.&I.戦略に基づいた、強化方針が書かれています。
 中でも、『研究インテグレーションプラットフォーム(仮称)』はこれまでにない取
 り組みかと思いますが、どのような内容なのでしょうか。」

福田学長
「『研究インテグレーションプラットフォーム』は学内外の研究者の交流と組織化を
 促す場ですが、その目的は、研究者が有機的に連携することで、研究統括(研究
 インテグレーター)と呼ばれる、研究プロジェクトを強力に推進するキーパーソン
 となるべき人材を継続的に育成し、本学全体の研究力を強化ことにあります。
 本プラットフォームは、これまでURAの方々が企画されてきたUECコミュニケーショ
 ンサロンや未来研究戦略タスクフォース、また部局内懇談会やUECアライアンス
 センターなど、学内の様々な仕掛けをもとに、研究戦略統括室が中心となって整備
 していくことになります。
 本プラットフォームを活用して、大型研究推進のための研究費を確保することも
 目標の一つです。」

URA①
「私たちUEC/URAは、活動開始当初から人的ネットワークを構築し、それを本学の
 研究力強化に活かすということを意識してきました。
 今後5年間も、D.C.&I.戦略に基づいた組織連携の拡大と資金獲得の強化に向けて、
 尽力していきたいと思います。」

福田学長
「大学全体の強化に向けて、URAの人たちに取り組んでいただきたい仕事はどんどん
 増えていますので、近いうちにURAの体制についても質・量ともに強化が必要だと
 考えています。」

URA①②
「本日は、どうもありがとうございました。」

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【3】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   イ┃ベ┃ン┃ト┃情┃報┃
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〇『第10回UECコミュニケーションサロン』を開催します
「異分野融合研究国際会議 The Irago Conference の紹介」
【プレゼンター】基盤理工学専攻 SANDHU Adarsh 教授
【開催日時】 2017年8月1日(火)15:00-16:00
       ※ 今回は交流会は開催いたしません。
【開催場所】 東7号館4階415会議室
【 対 象 】本学教員、職員、大学院生
【参加申込】COMPASSホームページの参加申込フォームからお申込みください。
 http://www.ura.uec.ac.jp/compass/

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【4】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   外┃部┃資┃金┃情┃報┃
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〇総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)
 若手ICT研究者等育成型研究開発(若手研究者枠)【10/13 17:00〆】

 ICT分野の研究者として次世代を担う若手人材育成するために、
 若手研究者が提案する研究開発課題に対して研究開発を委託。

 公募期間 平成29年7月5日~平成29年10月13日 17:00〆
 研究期間 最長3年2ヶ月
 研究経費 単年度1課題あたり上限1,000万円(直接経費、消費税込み) 

 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/scope/apply/apply.html?http:/ /www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/scope/apply/apply.html

〇JST ERATO研究総括候補推薦【11/30正午〆】
 総括実施型研究(ERATO)の研究総括となりうる優れた研究者の推薦(他薦)を
 募集。
 ERATOでは、卓越したリーダー(研究総括)のもと、
 多様なバックグラウンドを持つ若手研究者が結集し、
 時限的なプロジェクトの中で独創性に富んだ目的基礎研究を実施。
 被推薦者は、JSTの審査を経て平成30年度以降の選考の研究総括候補者の母集団に
 加える予定。
 http://www.jst.go.jp/erato/application/

【研究企画室 外部資金情報一覧(学内専用)】
http://www.ura.uec.ac.jp/gakunai/fund-gakunai.html

【ご相談はこちら】
リサーチコンシェルジュ(学内専用)
http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html
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【5】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   今┃月┃の┃U┃☆┃R┃A┃ト┃ー┃ク┃
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〇「URA共創プラットフォーム(CoPURA)」の試み

本年4月から「CoPURA(コプラ)」を立ち上げました。
CoPURAとは、「Co-creation Platform for networking URA」の略です。

本学のURA(UEC/URA)は、「つなぐ機能により新たな価値を創造するネットワーク型
URA」として活動しています。
昨年12月に締結した、順天堂大学・星薬科大学との組織間異分野連携協定は、その
成果のひとつです。
今後更にネットワーク型URAの活動を加速するために、全国URA人材の「組織と職種
を超えたボーダレスでゆるやかな連携の場」として立ち上げたのが、このプラット
フォームです。

CoPURAは、「Real Network」と「Virtual Network」の2つで構成しています。
Real Networkは、本年4月に開設したUECアライアンスセンター205号室にあります。
この部屋は、同センター運営支援室と同室にあり、URA人材のリアルな交流の場で
す。Virtual Networkはポータルサイト、SNSです。詳細は以下URLをご覧ください。
http://www.copura.uec.ac.jp/
この2つのネットワークを通じて、URA活動の成果やスキルを共有し、「協働と共創」
のハブとしての機能を強化し、新たな価値の創造につなげることを目指しています。

ここで、少し裏話(U☆RAトーク)を申し上げますと、このプラットフォーム構想の
検討を始めたときには、「このようなコンセプト先行で具体的なアウトプットが
不明確な組織には人が集まらないのではないか?」という意見がありました。
しかし、ふたを開けてみると、第1回(4月21日)、第2回(6月16日)ともに、
国公私大のURA、研究者、事務職員、企業関係者、官公庁など幅広い参加があり、
また参加できなかった方々からも今後のCoPURAの活動への期待が多く寄せられて
います。

第2回にご講演いただいた柘植先生(元日本工学会会長)からは、「教育と研究とイノ
ベーションの三位一体推進エンジン役を目指そう」とCoPURAの活動に対し、非常に
ありがたいエールをいただいています。
このCoPURAの活動から、短絡的・対症療法的な施策からは決して得られない、真に
創造的なイノベーションを生み出していきたい、そのために参加者の皆さんと意見
交換しながら様々な活動を展開していきたいと考えています。

CoPURAは、URAを始めとして研究経営・研究支援等に関わる人たちで作り上げていく
共創“ぷらっと”フォームです。
皆様、ぜひ一度お気軽にCoPURAに“ぷらっと”お立ち寄りください。

(中田 嘉範/電気通信大学 研究推進課)
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【6】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   編┃集┃後┃記┃
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コレド室町のアートアクアリウムで金魚アートを鑑賞してきました。
会場テーマは、「江戸・金魚の涼」、コンセプトは「龍宮城」。
最寄り駅の三越前駅に着いたのは日曜日のお昼過ぎの一番の混む時間帯。
蒸し暑い中1時間待ちで金魚が待つ龍宮城に入ることができました。
会場入り口には、九谷焼の大きな器に優雅に揺らめく1匹の大きな金魚。
会場の目玉である3,000匹もの金魚が泳ぐ巨大金魚鉢には圧倒されましたが、
日本人のDNAでしょうか、一つの器の中で悠然と揺らめく金魚の姿に、
金魚を鑑賞して涼をとっていた江戸時代の人々に想いを馳せることができました。
さて、次回以降も本学でご活躍頂いている様々な方から、ご寄稿頂く予定です。
ご期待ください。【michi】
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 国立大学法人電気通信大学研究戦略統括室
 企画・編集:関口 通江、亀上 知世子
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