国立大学法人電気通信大学

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URAメールマガジンバックナンバー 一覧

Vol. 14 電気通信大学への期待

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┃Vol. 14 電気通信大学への期待
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2017年9月27日発行
        
電気通信大学 研究戦略統括室のURAがお届けするメールマガジンです。
イベントや外部資金情報、URAの活動報告などをご紹介します。

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╋━━╋ CONTENTS ╋━━━━━━
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┃1┃トピックス
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# 電気通信大学への期待 ~企業人・電通大OBの視点から~
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┃2┃学長インタビュー(第12回)
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# 大型研究を推進する組織体制について
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┃3┃外部資金情報
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# 10月 5日 NEDO 「IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業/IoTの
      社会実装推進向けて解決すべき新規課題に関するシステムの開発」
# 10月13日 総務省 SCOPE 若手ICT研究者等育成型研究開発
# 10月23日 JST SICORP 日本-イスラエル「レジリエントな社会のためのICT」
# 11月30日 JST SICORP 日本-ドイツ「オプティクス・フォトニクス」
# <予告> JST SICORP日本-中国「環境/エネルギー分野」
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┃4┃今月のU☆RAトーク
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# RA協議会第3回年次大会に参加
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┃5┃編集後記・次号のお知らせ
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【1】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ト┃ピ┃ッ┃ク┃ス┃
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〇電気通信大学への期待 ~企業人・電通大OBの視点から~

数年前に、URAの皆さんと1時間くらい話しあい、杯を交わして盛り上がったことを
思い出しました。当時は、企業人から大学に関係して間もなく五里霧中の時でした。
その後、国立大学や電気通信大学(電通大)の実態を少しながら理解できた今も、私の
考えや思いは変わっていなく、もう一度、今度は文章としてまとめてみることにしま
した。

●最先端科学に特化した狭い分野の大学
電通大は、世界でも珍しい、総合コミュニケーションに特化した、狭い分野の最先端
科学の大学です。これは、私が育ち強力なリーダシップのもとで、「数値制御と言う
狭い分野の最先端技術」で育て上げた企業と実によく似ています。
では、無名の極小企業が、いかにして世界の中枢企業にまで成長することができたの
でしょうか。

 小規模    ⇒ 数値制御技術に特化して、「小さな巨人」を目指せばよい
 範囲が狭い  ⇒ 狭く深く、全員が与えられたテーマで世界一になればよい
 誰も知らない ⇒ PRしなくとも製品で知らしめればよい

小規模で少人数の数百人でも同一方向のベクトルの総和は、大規模で何万人の勝手な
思い思いのベクトルの総和より、大きくなります。
どの発展した企業にも、その発展期には、信念と信頼を伴なった強力なリーダシップ
とそれを支えて果敢に実行し行動する集団があるものです。
「経営」とは、常に将来の的を明確にし、戦略と戦術をデシジョンし、実行する行動
です。

企業と大学は異なってはいても、電通大ならではの方策がある筈です。
電通大発展のためには、中・長期的な全員が理解できてベクトルを一致させて向かっ
て行ける理念と目標が必要です。目標が定期的にアップデートされ、それをトップが
絶えずお経のように繰り返し唱え続けることが必要です。
戦略策定にはURAが活躍し、強いリーダシップのもと大学全体の組織で実行し、前進
できる筈です。

●トップの権限強化の必要性
企業のトップがリーダシップを発揮できる要因の一つは、その人に人格や能力が備
わっていることは勿論ですが、①決定権だけでなく、②金と、③人事を握っている
からです。
大学への交付金は年々減少し、大学の学長は兵糧攻めに遭っている城主に見えてきま
す。兵糧の蓄積のない小さな城は落城します。城主(学長)がその城(電通大)を生き延
びさせ領民を幸せにし、世に存在を認めさせる方策が必要です。
城主の裁量に全てが懸かってきますが、URA中心の方策も必要です。

決定権と金と人事権の3種の神器を握っていない学長の責任だけを責めるのも、気の
毒な面もあります。国立大学とは企業に例えれば子会社のような存在で、社長(学長)の
権限は親会社(国)に握られ、子会社の社長(学長)は親会社の決めた範囲で経営していく
しかない一面もあるからです。
企業は業績が悪ければ潰したり、吸収したり、売り飛ばしたりできます。
しかし、大学はそうは行きません。卒業生と在校生がいて歴史があるからです。

●産学連携発展の試金石
産学連携は何故思ったように進まないのでしょうか。
産業界は大学に期待はしていてもこれまでの実態から、「時間」と「コスト意識」の
面で、大学に期待することは諦めて自前で解決するしかなくなっています。
この傾向は特に製造業に見られます。
理由は、時間とコスト意識の物差しの尺度が、大学と特に製造業とでは全く異なるか
らです。世界と競合してその企業が生き残るためには、時間をかけて解決してもらっ
ても意味がないからです。
大学には、時間の物差しにとらわれない基礎的な研究開発にしか期待できなくなって
います。自前で解決できない規模の企業が大学を頼りますが、期待外れで遠ざかって
行くことがないか心配です。

電通大のアライアンスセンターの活動が、今後の産学連携を発展させていく試金石に
なることを期待しています。

(岸 甫/電気通信大学 学長特別補佐)
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【2】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   学┃長┃イ┃ン┃タ┃ビュ┃ー┃(第12回)
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〇大型研究を推進する組織体制について

URA①
「前号のインタビューでは、本学のD.C.&I.戦略と『研究インテグレーションプラッ
 トフォーム(仮称)』についてお伺いしました。
 研究インテグレーター(以下『RIer』)を育成し、研究プロジェクトを強力に推進
 していく人材を継続的に確保することは非常に重要な研究戦略の一つとなるかと
 思いますが、現状、どのような課題があるのでしょうか。」

福田学長
「本学では、残念ながらまだ学外機関との『組織対組織』の連携が弱いと感じていま
 す。理由として、研究者がそれぞれの持ち味を生かしてチームとして協働するとい
 うケースに乏しいこと、加えて、チ-ムを束ね、牽引・統括する立場の人材、
 -それがD.C,&I.戦略で謳うRIer -、が顕在化しておらず機能していないというこ
 とだと思いますが、より俯瞰的にみると、大学として組織対組織の連携を行うため
 の『体制』の整備がまだ十分ではないと考えています。」

URA②
「具体的には、どのようなところでしょうか。」

福田学長
「例えば、これは産学官連携の話になりますが、平成29年1月から文科省は『オープ
 ンイノベーション共創会議』を開催して、(大学等に対する)産業界からの投資導入
 の拡大と柔軟な資産運用に向けての検討を開始しています。
 その改革方策の一つとして、『オープンイノベーション機構(仮称)』の整備を打ち
 出しました。」

URA①
「先月、新聞などでも取り上げられていましたね。」

福田学長
「共創会議は、そのオープンイノベーション機構(仮称)が備えるべき要素として、
 『プロフェッショナル人材を集めた特別な集中管理体制』と『優れた研究者チー
 ムの部局を越えた組織化』を挙げています。
 そして、前者のプロフェッショナル人材について、ある新聞では、
 『産学連携プロに高額報酬』とする見出しをつけて大きく取り上げていましたが、
 本学だけでなく多くの大学で、企業の事業戦略に深くコミットして大型の
 共同研究を集中管理する体制の整備に課題を抱えています。
 特に、事業化や利益相反、営業秘密管理、輸出管理、会計などを専門的に行う
 『プロフェッショナル人材』の確保は非常に重要であり、大きな課題です。」

URA②
「確かにその通りだと思います。
 ですが、プロフェッショナル人材を雇用するには多額の人件費も必要ですし、
 そもそもいろいろな分野で専門人材不足とも言われています。」

福田学長
「そうですね。本学としては、すぐに全てのエキスパートを揃える、ということは難
 しいかと思います。
 しかしまずは、いま本学が遅れていると思われるところを中心に学外の力も借りて
 体制を整備し、それと並行して学内の人材育成をしていかなければなりません。
 やるべきことはたくさんありますが、優先順位をつけて、そして省庁系のプロジェ
 クトも活用しながら進めていきます。」

URA①②
「URAは研究推進・研究支援のプロフェッショナル人材として、プロジェクト立案に
 も携わっています。
 課題は多いですが、今後もプロジェクト等の企画提案を行いたいと思います。
 本日は、どうもありがとうございました。」

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【3】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   外┃部┃資┃金┃情┃報┃
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〇NEDO 「IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業/IoTの社会実装推進に
 向けて解決すべき新規課題に関するシステムの開発」【10/5正午〆】
 IoT等の社会実装を促進する上で事業環境の整備が必要なテーマについて
 先導研究開発を実施。

 研究期間:平成29年11月中旬~平成30年3月16日
 事業全体予算:1.2億円(予定)

 ・電子タグを用いたサプライチェーンの情報共有システムの構築に関する研究開発
 ・電子レシートの標準データフォーマット及びAPIの研究開発
 ・運送事業者間での位置情報の共有・利活用を通じた生産性及びエネルギー使用効
  率高度化に関する研究開発
 ・IoT技術を活用した地方自治体管理施設の効率的点検・管理手法に関する研究開発
 http://www.nedo.go.jp/koubo/IT2_100034.html?from=nedomail

●総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)
 若手ICT研究者等育成型研究開発(若手研究者枠)【10/13 17:00〆】

 ICT分野の研究者として次世代を担う若手人材育成するために、
 若手研究者が提案する研究開発課題に対して研究開発を委託。

 公募期間 平成29年7月5日~平成29年10月13日 17:00〆
 研究期間 最長3年2ヶ月
 研究経費 単年度1課題あたり上限1,000万円(直接経費、消費税込み) 

 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/scope/apply/apply.html?http:/ /www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/scope/apply/apply.html

〇JST 戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)日本-イスラエル(MOST)
 「レジリエントな社会のためのICT」共同研究課題【10/23〆】
 日本側研究者は提案をJSTに申請し、イスラエル側研究者は提案をMOSTに申請
 日本側研究者:上限2,340万円/3年
 http://www.jst.go.jp/inter/sicorp/announce_is7th.html

〇JST 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
 平成30年度研究提案の募集【10/30正午〆】
 ODAとの連携事業のため、相手国研究機関から相手国のODA担当省庁を通じて
 技術協力要請が日本大使館を経由して外務省に提出されることが必要。
 対象分野は、環境・エネルギー分野(2研究領域)、生物資源分野(1研究領域)  http://www.jst.go.jp/global/koubo.html

〇JST 戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)日本-ドイツ
 「オプティクス・フォトニクス」国際産学連携共同研究【11/30〆】
 日本側およびドイツ側それぞれの企業とアカデミアの4者で研究チームを組み、
 国際的な産学連携の体制を築いて、研究開発を実装に近づけることを目指す。
 日本側研究者:上限5,400万円/3年
 http://www.jst.go.jp/inter/sicorp/announce_ge_BMBF1st.html

〇JST 戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)日本-中国
 「環境/エネルギー分野」共同研究【予告】
 国際共同研究拠点(1拠点)、連携プロジェクト(10課題程度)を合わせた
 コンソーシアム型での公募を予定。
 予算上限:1コンソーシアム5億円/5年間
 http://www.jst.go.jp/sicp/jointlab/announce_3rd_pre.html

 

【研究戦略統括室 外部資金情報一覧(学内専用)】
http://www.ura.uec.ac.jp/gakunai/fund-gakunai.html

【ご相談はこちら】
リサーチコンシェルジュ(学内専用)
http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html

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【4】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   今┃月┃の┃U┃☆┃R┃A┃ト┃ー┃ク┃
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〇RA協議会第3回年次大会に参加

8月29日(火)と30日(水)の2日間、徳島市のあわぎんホールで開催されたRA協議会第
3回年次大会に参加しました。
参加者は、全国の大学や研究機関のURAや産学連携コーディネータ、政府系機関や企
業のスタッフなど約530名です。電通大からは、研究戦略統括室のURA4名と研究推進
課1名の合計5名が参加しました。

このRA協議会は、URA等が参加する最も大きな団体で、現在組織内個人会員280名、
組織外個人会員156名の合計436名の組織です。
今回の年次大会のテーマは、「大学の新たな機能としてのURA」であり、URAの職制
が多くの大学や研究機関に普及・定着しつつある中、新たな機能としてどのように組
織の経営や研究力強化、研究支援などに貢献するかについて、多くの事例発表やパネル
ディスカッションなどが活発に行われました。

電通大は、筑波大と協働で「研究者探索の仕組み構築と課題への対応」をテーマに、
セッションを企画・運営し、科学技術振興機構(JST)や名古屋大における大型プロ
ジェクトの企画および研究者探索のプレゼンの後、セッションの参加者とともに、
学内外における研究者の探索の仕組みや課題への対応について討議を行いました。
本セッションでは、前回のメルマガでも取り上げられたURA共創プラットフォーム
「CoPURA(コプラ)」も紹介しました。
セッション終了後には複数の大学からCoPURAへの賛同と参加要望がありました。

また「学際研究プロジェクト創成へのアプローチ」のセッションでは、UECコミュニ
ケーションサロンを、さらにはポスターセッションでは「若手研究者とURAによる
UEC未来研究戦略タスクフォースの取り組み」の紹介を行うなど、ネットワーク型
URAのアクティビティを他の大学や研究機関の方々に強くアピールすることができた
と思います。

2019年度の第5回年次大会は、電通大が主幹機関となり、首都圏初の大会として、
多くの関係者の参加が見込まれています。
今後、調布市など周辺自治体とも連携し、大会会場の確保やプログラムの企画策定を
行う予定です。
他大学・研究機関の研究力強化の取り組みなどを知る良い機会ですので、研究者、事務
職員の方々も是非ご参加下さい。

(森倉 晋/電気通信大学 研究戦略統括室)
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【5】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   編┃集┃後┃記┃
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夏季休暇を利用して長年の夢であった旭山動物園への入場を実現しました。
園内アナウンスを他の群れの遠吠えであると認識して、
自分の縄張りを知らせようと遠吠えするオオカミの群れ。
2匹のヒョウが岩場の壁を真横に蹴りながらじゃれあう姿。
風通しの良い空中にせり出したオリの上にくつろいだヒョウを真下から
見ると、今にも触れられそうな肉球や毛並み。どれも圧巻でした。
旭山動物園が取り組む、動物本来の動きを引き出す「行動展示」は、
動物園を「動物を見に行く場所」から「動物の動きを見に行く場所」に
変えました。まさに動物園の「イノベーション」です。
発想の転換の大切さを肌で感じることができました。
さて、次号も本学でご活躍頂く方からトピックスをご寄稿頂く予定です。
様々な視点からみた最新話題にご期待ください。【michi】
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<発行>
 国立大学法人電気通信大学研究戦略統括室
 企画・編集:関口 通江、亀上 知世子
 〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
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