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URAメールマガジンバックナンバー 一覧

Vol. 19 ダイバーシティ実現による研究力強化

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┃Vol. 19 ダイバーシティ実現による研究力強化
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2018年10月1日発行
        
電気通信大学 研究戦略統括室のURAがお届けするメールマガジンです。
イベントや外部資金情報、URAの活動報告などをご紹介します。

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╋━━╋ CONTENTS ╋━━━━━━
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┃1┃トピックス
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# ダイバーシティ実現による研究力強化への期待
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┃2┃学長インタビュー(第17回)
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# URAのミッションについて
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┃3┃外部資金情報
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# 10月12日 総務省 SCOPE ICT研究者育成型研究開発(若手研究者枠)
# 10月18日 NEDO「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」
# 10月19日 NEDO「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期
      自動運転(システムとサービスの拡張)」
# 10月11日 NEDO「革新的新構造材料等研究開発」(研究対象の追加)
# 11月12日 JST SATREPS 平成31年度研究提案募集
# 3月29日 JST 産学共同実用化開発事業(NexTEP)
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┃4┃今月のU☆RAトーク
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# 新任URAプロフィール紹介
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┃5┃編集後記・次号のお知らせ
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【1】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ト┃ピ┃ッ┃ク┃ス┃
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〇ダイバーシティ実現による研究力強化への期待

古い話になって恐縮ですが、私は、総理府男女共同参画室長として男女共同参画社会
基本法の制定に携わった後、1999年7月、日本学術会議の学術部長に転出しました。
ある日、皇后さまが吉川弘之会長(元東大総長)に、日本の女性科学者の黎明期から
現在までの歩みを若者が知ることができるような本を作ってほしいとおっしゃり、
印税をくださいました。
早速、吉川会長を代表、原ひろ子博士を編集主幹とする「少年少女のための科学者へ
の道」実行委員会を立ち上げ、私は事務局を代表して、幹事となりました。
2001年7月、委員会は、この印税を基に「科学する心―日本の女性科学者たち」と
いう本を作りました。
皇后さまが、女性の科学者がまだ少なく、社会の受け入れも十分でなかった時期に、
女性科学者を共同研究者として遇し、その研究を見守った男性の科学者にも目を向け
ておられることを知り、女性科学者を育成し、共同研究者として遇した男性科学者も
紹介することにしました。

丹下ウメ、保井コノ、辻村みちよ、湯浅年子、猿橋勝子、岡崎恒子、柳澤桂子、
米沢富美子、石田瑞穂、向井千秋、鈴木梅太郎、江上不二夫、西山夘三、木村資生、
以上、女性科学者10人、男性科学者4人を取り上げました。
丹下、保井、辻村、湯浅先生は、まさに黎明期を切り開いてきた女性科学者です。
どれほどの困難に立ち向かって努力し、輝かしい成果を挙げられたか、深く頭が
下がります。

鈴木、江上、西山、木村先生は、女性科学者が今よりもっと少なかった時代に、多く
の女性を育てられた男性の科学者です。
彼らの研究室の女性科学者は結婚や出産をし、中には3人の子育てをした方もおられ
ます。
黎明期の女性科学者たちがほとんど独身であったことを考えると、何と恵まれている
ことでしょう。
自由闊達な研究室の雰囲気、会議を午前9時から5時までに開催するワーク・ライフ・
バランス、男性にも女性にも、等しく厳しくも暖かく育てる姿勢等々。
この本は非売品として全国の図書館に届けられました。
同時に英訳され’Blazing Path-Japanese Women’s Contributions to Modern
Science’として、各国の日本大使館に配布されました。
その後、もっと広く読んでほしいと、日刊工業新聞社から「科学する心―日本の女性
科学者たち」岩男寿美子、原ひろ子著として、刊行されました。

実は、OECDの国の中で、STEM(S:自然科学、T:技術、E:工学、M:数学)分野を専攻
する女子学生比率が最下位の国が日本なのです。
2016年G7伊勢志摩サミットで、女性のSTEMキャリア促進について議論され、「女性の
理系キャリア促進のためのイニシアティブ」が立ち上げられました。
今年カナダで開催されたG7シャルルボワ・サミットでも、STEM教育を含む、女性・
女児に対する教育・訓練の支持が表明されています。

女性のSTEM教育の大事さは先進国に共有されており、最も努力が必要なのは日本なの
です。
電通大のダイバーシティプロジェクト(牽引型)やURAの支援による女性研究者の
研究力強化とさらなる活躍が、日本の新しい未来を切り開くことを期待しています。

(名取はにわ/電気通信大学 監事)
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【2】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   学┃長┃イ┃ン┃タ┃ビュ┃ー┃(第17回)
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〇URAのミッションについて

URA①
「先日、研究戦略統括室の『*URA円卓座談会』を学内関係者で開催いたしましたが、
 その際に、URAの活動の学内周知についてもまだまだ課題があることが挙がりま
 した。
 学内の先生・職員の方々でも、URAが何をしているのか、どういう役割を持ってい
 るのか、ご存じない方が少なからずいらっしゃるかと思います。」

福田学長
「最初にこのようなことを言うと少し驚かれるかもしれませんが、私が描いている
 URAのイメージと、現在のURAの活動とは、まだ若干離れているのではないかなと
 思っています。
 例として申しますと、何名かのURAは現在、産学官連携センターを兼務していて、
 産学連携に必要な交渉や契約、知財など多くの業務を抱えています。
 しかしながら、それらは兼務先での業務であり、URAの本来の業務とはミッション
 が異なると思っています。
 誤解しないでいただきたいのは、産学連携活動は本学にとって非常に重要な業務で
 すし、社会との連携や大学運営資金の獲得という意味においても、重点的に推進
 していく活動です。
 ですが、研究戦略統括室としてはできるだけ早く、本来の『アドミニストレーショ
 ン』の立場を強調できるような体制ができないかと、常々考えています。」

URA②
「時折、学内外の方から『URAは何をする人なのか』と聞かれることがありますが、
 自分の業務の説明をしても『何でも屋さん』と言われてしまうことが多いです。
 本務と兼務・研究戦略統括室と兼務先部署とをどう切り分けるか、切り分ける必要
 がないのか、などと考え込んでしまいます。」

福田学長
「もう少し補足しますと、現状の電通大ではマンパワー不足のために、URAに複数の
 兼務をお願いせざるを得ない状況ではあります。
 これは大学側の環境整備の課題です。
 今後、早い段階で産学連携体制を整えた上で、産学連携活動は産学官連携センター
 が、URAは本来のアドミニストレーション業務を行う体制を作りたいと考えて
 います。」

URA①
「URAの『本来の業務』とは、具体的にどのようにお考えでしょうか。」

福田学長
「例えば、IR室の活動はURAの本来業務のイメージに近いと考えています。
 IR室=URAという意味ではなく、IR室がURAと連携して学内の研究動向やプロセス、
 アウトカムなどを可視化し、学内での共有化を図る。
 そしてURAがそれらを踏まえて、(現状の研究動向や学内リソースを加味した)
 『方向性』を作り上げていき、学内に投げかけていく、という流れが理想です。
 現在、IR室を兼任しているURAがいますので、私が考える『アドミニストレーショ
 ン業務』の基礎となる部分に関与してもらっています。
 早くこの業務を他のURAメンバーにも共有した体制にしたいです。」

URA②
「URA業務にはデータと分析に基づいて俯瞰的に活動する、という視点が含まれるの
 ですね。」

福田学長
「そうですね。先般のURA円卓会議で感じたことは、『アドミニストレータ業務』と
 いうものをもっとURAの皆さんに意識していただきたいということと、その意識を
 実現に繋げるためには環境整備が必要だということです。
 先ほどは産学連携を例に挙げましたが『産学連携はURAのミッションではない』と
 いう意味合いではなく、URAには従来の産学連携の枠を越えた俯瞰的な視点を
 持って、大学全体における位置づけを意識して動いて欲しいと思っています。
 極論すると、将来的にはD.C.&I.戦略で言う『RIer』の一翼を担って欲しいで
 す。」

URA①②
「どうもありがとうございました。」

*URA円卓座談会: 研究戦略統括室長が主催する「非公式でざっくばらんな」会。
URAの日常業務から大学経営まで幅広く情報交換することを目的とする。
研究戦略統括副室長と全URA、室長が指名する学内有識者で構成される。
第1回は2018年7月4日に開催された。

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【3】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   外┃部┃資┃金┃情┃報┃
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〇総務省 SCOPE ICT研究者育成型研究開発(若手研究者枠)【10/12〆】

<対象者>若手研究者又は中小企業の研究者(個人又はグループ)
<研究期間>最長3年2ヶ月
<研究経費>単年度 1課題あたり上限1,000万円(直接経費)【消費税込み】
<対象研究>フェーズⅡ:本格的な研究開発を実施
<対象分野>
 ①センシング&データ取得基盤分野
 ②統合ICT基盤分野
 ③データ利活用基盤分野
 ④情報セキュリティ分野
 ⑤耐災害ICT基盤分野
 ⑥フロンティア研究分野
 ⑦IoT/BD/AI技術の研究開発分野
 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/scope/apply/apply.html

〇NEDO「革新的新構造材料等研究開発」(研究対象の追加)に係る公募【10/11〆】

<研究開発テーマ>「鋼板と樹脂材料の革新的接合技術及び信頼性評価技術の開発」
<研究期間>平成30年度から平成34年度
<事業規模>平成30 年 0.5 億円以内
 http://www.nedo.go.jp/koubo/EF2_100131.html?from=nedomail

〇NEDO「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」に係る公募【10/18〆】

<研究期間>平成30年度~平成32年度(予定)
<事業規模>平成30 年度 1.0 億円以内/テーマ
 http://www.nedo.go.jp/koubo/IT2_100064.html?from=nedomail

〇NEDO「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期
 自動運転(システムとサービスの拡張)」
「仮想空間での自動走行評価環境整備手法の開発」に係る公募【10/19〆】

<研究期間> 平成30年度~平成33年2月28日
<事業規模> H30年度 600百万円以内
 http://www.nedo.go.jp/koubo/CD2_100137.html?from=nedomail

〇JST SATREPS 平成31年度研究提案募集【11/12〆】
「科学技術外交」の強化に向けた政府開発援助(ODA)との連携による国際共同研究

<研究期間>3~5年
<研究経費>年間1課題あたり1億円程度【間接経費を含む】
<対象分野>環境・エネルギー分野、生物資源分野、防災分野
 http://www.jst.go.jp/global/koubo.html

〇JST 産学共同実用化開発事業(NexTEP) 【3/29〆】
一般タイプ及び未来創造ベンチャータイプ 平成30年度募集

「一般タイプ」では、定の財政基盤を有する大企業から中堅小等が行う、
大学等の研究成果に基づくシーズを用い た開発リスク伴規模開発を支援。

「未来創造ベンチャータイプ」では、原則として設立後10年以内の企業が
行う、開発リスクは高いが未来の産業を創造するインパト大きい開発を支援。

<研究経費>総額 1億円以上 50億/最長10年
<採択予定件数>若干数
 https://www.jst.go.jp/jitsuyoka/bosyu.html

【研究戦略統括室 外部資金情報一覧(学内専用)】
http://www.ura.uec.ac.jp/gakunai/fund-gakunai.html

【ご相談はこちら】
リサーチコンシェルジュ(学内専用)
http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html

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【4】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   今┃月┃の┃U┃☆┃R┃A┃ト┃ー┃ク┃
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●新任URAプロフィール紹介
http://www.ura.uec.ac.jp/member.html

〇鈴木 仁美/URA(特任助教)
「いきものがかりURA」 産学官連携支援部門・国際戦略室 兼務

小学生のころ佐々木倫子・作「動物のお医者さん」なる漫画をバイブルとして育ち、
自由人な博士たちに憧れてライフサイエンスの世界に足を踏み入れました。
大学院進学以来14年間、卵や精子の源となる生殖細胞の基礎研究に没頭してきました
が、前職にて実験動物センターでの研究支援を担当し、支援系の面白さに目覚めて
URAへの転身を決めました。

今年3月に娘を出産したのですが、採用面接のときは妊娠6ヶ月。
よくもまぁ電通大が採用してくれたものだとびっくりしています。
また、娘の保育園送迎と朝食夕食の準備を一手に引き受けてくれている夫には、ただ
ひたすらに感謝の日々です。

修士の頃からマウスを触らない日はなかったので、マウスのマの字もない生活に若干
の渇きを覚えつつ、新しい立ち位置からみる大学の姿に面白さを感じています。
研究者として悩み抜いた経験を糧に、先生方と大学を内側から支えるURAとして尽力
しつつ、何事にも楽しみを見出す姿勢を忘れずにマイペースで歩いて行きたいと思い
ます。

蛇足ながら、今のイチオシ漫画は九井諒子・作「ダンジョン飯」。
バジリスクの生態に関する彼女の考察は秀逸です。
貸出しご希望の方はお気軽にお声がけ下さい。
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【5】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   編┃集┃後┃記┃
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お台場にある「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM teamLab Borderless」に
遊びに行きました。
「境界のない1つの世界」がテーマとなっており、まさに境界のない光で演出された
アートの中に没入してしまい、年甲斐もなく何度も迷子になってしまいました。
これからいよいよ芸術の秋が始まります。
心身ともに刺激される体験型アートを楽しむのはいかがでしょうか。
さて、来月号も引き続き学長インタビューや、本学関係者からの寄稿トピックスを
掲載予定です。ご期待ください。
【michi】
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<発行>
 国立大学法人電気通信大学研究戦略統括室
 企画・編集:関口 通江、亀上 知世子
 〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
 お問い合わせフォーム
 https://www.uec.ac.jp/inquiry/new/18
 リサーチコンシェルジュ(学内専用)
 http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html
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