国立大学法人電気通信大学

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URAメールマガジンバックナンバー 一覧

Vol. 16 豊かな社会を実現するには

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┃Vol. 16 豊かな社会を実現するには
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2018年1月30日発行
        
電気通信大学 研究戦略統括室のURAがお届けするメールマガジンです。
イベントや外部資金情報、URAの活動報告などをご紹介します。

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╋━━╋ CONTENTS ╋━━━━━━
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┃1┃トピックス
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# 豊かな社会の実現に向けた電気通信大学への期待
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┃2┃学長インタビュー(第14回)
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# D.C.&I.戦略に基づく間接経費の見直し案
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┃3┃外部資金情報
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# 2月 5日 総務省 SCOPE 平成30年度新規課題募集
# 2月23日 JST SICORP日本-中国「環境/エネルギー分野」
# 3月30日 JST A-STEP 平成29年度ステージIII:NexTEP-Aタイプ
# <予告> JST SICORP日本-EU「災害初期対応技術」
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┃4┃今月のU☆RAトーク
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# 順天堂大学・電気通信大学 第1回医工連携研究シンポジウム開催
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┃5┃編集後記・次号のお知らせ
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【1】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ト┃ピ┃ッ┃ク┃ス┃
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〇豊かな社会の実現に向けた電気通信大学への期待

突然ですが、SDGs(Sustainable Development Goals)という言葉をご存知でしょう
か。お笑いタレントのピコ太郎が出演する動画で知ったという方も多いかもしれま
せん。SDGsとは国連が定めた2030年に向けた開発目標のことで、社会課題の解決に
向けた17の目標から構成されています。
このSDGsの実現に向けて大きな役割を果たすのが電気通信、いわゆるICTだと思いま
す。AIやIoTが注目されていますが、世の中のヒト・モノ・環境をデジタル化し、
膨大なデータを分析することで、より安全で効率的に社会を動かすことができるよう
になります。

AIやIoTなどの最先端技術を考えたとき、データが重要な役割を果たします。
世の中に溢れる大量のデータをうまく活用することで、これまでになかった価値を
提供できるからです。
ディープラーニングなどのAI技術の急激な進展は、いわゆるビッグデータによって
実現されたと言っても良いでしょう。
その一方で、データやプライバシーの保護も重要な課題になります。
この解決にはセキュリティなどの技術が直接的に役立ちますが、データの流通・活用
を促進するうえでは社会の受容性も論点になっており、その意味では人文学系の教養
を高めておくことも不可欠と言えます。また、AI技術はその使い方を誤ると人類に
とっての大きな脅威になるとも言われています。
AI技術に携わる技術者が、倫理、法律、社会学(ELSI:Ethical Logical Social
Issues)の感度を高めておくことも必要です。

また、社会課題の解決を考えたときには、ICTとは異なる分野との融合が必須となり
ます。社会課題そのものは、政治、経済、産業、エネルギー、土木、人文学、哲学
などの分野にあるからです。
そのため、大学教育においてもICTと他の分野のダブルメジャーを持つ人材を育て、
輩出していくことが重要となるでしょう。また、異分野の人との共創(コラボレー
ション)が必須となる中で、コミュニケーション能力の高さも重要となります。

いわば、大学教育自体も連携・共創の時代になっていると言えるのではないでしょう
か。日本の大学では、入学した学部の延長で大学院に入り、研究室もそのままで卒業
するというケースが多いのではと思いますが、このやり方には限界があると思います。
例えばイスラエルでは、高校を卒業すると兵役があり、その後で大学に入り、多くの
人は起業します。
個人個人がさまざまなキャリアパスを経る中で、国全体のレベルも底上げされ、最先
端の技術が次々に生まれる土壌ができています。
日本でも、インターンシップを始めとした産学連携の促進、社会人のリカレント教育
の充実、学生や教員のダイバーシティ化などがますます重要になると思います。
NECの研究所では、採用の半数が博士課程の修了者です。大学で多様な経験をし、
深い教養を身に着けた人材を求めています。
電気通信大学がそうした人材を多数輩出し、豊かな社会の実現にますます貢献して
いくことを期待しています。

(岩波利光/電気通信大学 経営協議会 委員、日本電気株式会社 特別顧問)
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【2】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   学┃長┃イ┃ン┃タ┃ビュ┃ー┃(第14回)
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〇D.C.&I.戦略に基づく間接経費の見直し案

URA①
「これまでの数回に渡り、研究大学強化促進事業を中心とした本学の研究戦略に
 ついてインタビューをさせていただきました。
 今回は、D.C.&I.戦略を実行するために具体的にどのような計画を構想されている
 のかをお伺いします。」

福田学長
「ここ数年、大学のミッションとして教育・研究だけでなく『社会実装(=事業化・
 産学連携)』への期待が高まっていることはご存知の通りですが、D.C.&I.戦略に
 おいても『組織連携の拡大』と『資金獲得の強化』を重要戦略と位置付けています。
 本学では、昨年から定期的に研究戦略会議を開催して、D.C.&I.戦略に基づく本学
 の実行プランを策定し始めています。
 その中で最初に検討しているのは、本学の産学連携体制、特に企業との共同研究に
 係る間接経費収入の見直しについてです。」

URA②
「企業との組織対組織の連携の重要性については以前にもお伺いしましたが、間接
 経費収入の見直しとはどのように繋がるのでしょうか。」

福田学長
「本学の産学共同研究による直接経費収入の推移を見ると、URAの活躍もあって、
 ここ数年で年々増加している傾向が見られます。
 しかしながら、その産学連携にかかるコストと、産学共同研究による『間接経費
 収入』を比べますと、大まかな試算ですが、実はかなりかけ離れた状況にあります。
 つまり人件費や施設・設備に絡む経費など、共同研究の遂行に必要となる経費の
 相当程度を、大学、そして教員が負担しているという状況なのです。
 この状態で今後も大型の産学共同研究を推進すると、共同研究を受け入れている
 教員や、大学に対して、益々コスト負担が大きくなる可能性があります。
 そこで、産学連携の相手先、つまり企業等の学外の方々にも現状をご理解いただ
 き、『資金の好循環』を可能とする構造への転換を提案したいと考えています。
 その解決策の一つが、間接経費率の見直しです。」

URA①
「共同研究のコストというと、例えば研究に使用する部品やソフトウェアなど、研究
 で『消費する物の代金』が中心だと思っていましたが、確かに先生や産学連携人材
 等の人件費や、大学保有の設備に係る経費など、表に出ないコストを大学は負担
 しているのですね。」

福田学長
「さらに今後も産学連携を拡大していくためには、契約や知財、倫理など、より専門
 性の高い人材を配置し、共同研究のマネジメント体制を構築する必要があります。
 そのために、間接経費率の見直しだけでなく、間接経費の使途の見直しや、直接
 経費への適切な計上、インセンティブの付与など、多角的な検討を進めています。
 外部資金の獲得は大学の使命ですが、そのコストを大学や先生方が大きく負担して
 いるという現状は改善していかなければなりません。
 学内外の方々に広くご理解いただくために、説得力のある説明と仕組みを構築した
 いと思います。」

URA①②
「本日はどうもありがとうございました。」

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【3】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   外┃部┃資┃金┃情┃報┃
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〇総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)平成30年度新規課題【2/5〆】

 IoT推進ラボ・経済産業省 第5回IoT Lab Selectionとの連携公募。

◇重点領域型研究開発
(1)ICT 重点研究開発分野推進型 3年枠
 フェーズⅠ:上限300万円(直接経費)/年
(2)ICT 重点研究開発分野推進型 2年枠
 フェーズⅡ:上限2,000万円(直接経費)/年

◇電波有効利用促進型研究開発
(1)先進的電波有効利用型
 フェーズⅠ:上限 500万円(直接経費)/年
 フェーズⅡ:上限3,000万円(直接経費)/年
(2)若手ワイヤレス研究者等育成型
 フェーズⅠ:上限 500 万円(直接経費)/年

 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/scope/apply/apply.html?http:/ /www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/scope/apply/apply.html

●JST 戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)日本-中国
 「環境/エネルギー分野」共同研究【2/23〆】
 国際共同研究拠点(1拠点)、連携プロジェクト(10課題程度)を合わせた
 コンソーシアム型での公募を予定。
 予算上限:1コンソーシアム5億円/5年間
 http://www.jst.go.jp/inter/sicorp/announce_jointlab_3rd.html?http://www.jst. go.jp/inter/sicorp/announce_jointlab_3rd.html

●JST 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
 平成29年度ステージIII:NexTEP-Aタイプ【3/30〆】
 企業ニーズを踏まえた、企業による大学等の研究成果に基づく研究シーズの
 実用化開発を支援。
 原則10年以下、~15億円
 http://www.jst.go.jp/a-step/koubo/h29nextep-a-1.html

●JST 戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)日本-EU
 「災害初期対応技術」共同研究【予告】
 欧州委員会(European Commission)はHORIZON 2020において研究提案の
 募集を予定。
 JSTは、本募集に応じるコンソーシアムに参加する日本側研究参加者に対して、
 研究費を支援することを予定。
 JSTの支援対象はHORIZON 2020の募集分野「SU-DRS02-2018-2019-2020:
 Technologies for first responders」の以下2つのサブトピック。
・Sub-topic1: Victim-detection technologies (被災者探索技術)
・Sub-topic : Open(その他の災害初期対応技術)
 応募期限:2018年08月
 http://www.jst.go.jp/sicp/announce_eujoint_04_GeneralInfo_j.html

【研究戦略統括室 外部資金情報一覧(学内専用)】
http://www.ura.uec.ac.jp/gakunai/fund-gakunai.html

【ご相談はこちら】
リサーチコンシェルジュ(学内専用)
http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html

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【4】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   U┃☆┃R┃A┃ト┃ー┃ク┃
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〇順天堂大学・電気通信大学 第1回医工連携研究シンポジウム開催
昨年12月11日(月) 順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパスで順天堂大学・電気通信大
学 第1回医工連携研究シンポジウム「医療・情報その先へ~卓越した連携に向けて
~」を開催しました。

この医工連携研究シンポジウムは、順天堂大学と電気通信大学の間で先に締結した
学術連携交流協定をもとに両校の共同研究を促進するために実施されました。
参加者は、順天堂大と電通大の教職員・学生など約70名でした。

シンポジウムは医療とAIをテーマとして、電通大からは人工知能先端研究センター長
栗原 聡 教授が「医療とAIとの共生関係の構築に向けた課題」を、大学院情報理工学
研究科 坂本 真樹 教授が「オノマトペと比喩による主観表現に着目した医工連携の
取り組み」を、また順天堂大からは総合診療科 藤林 和俊 准教授が「機械学習を用
いて糖尿病の診断と治療を支援する」を発表され、活発な質疑応答が行われました。

さらに、テーマ発表後も両校URA共同司会のもとに研究のシーズ紹介、今後の連携に
ついて発表がおこなわれ、共同研究や両校の連携展開について意見交換が行われまし
た。開会、閉会の挨拶では両学長より、今後の連携研究の進展について期待のコメン
トを頂きました。

他大学の研究内容や医工連携の取り組み等を知る良い機会になりますので、次回開催
の際は是非ご参加下さい。

(飛田 虎之介/電気通信大学 研究戦略統括室)

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【5】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   編┃集┃後┃記┃
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1月22日、東京で最大23㎝の積雪を観測し、記録的な大雪となりました。
調布キャンパスもすっかり雪景色に。
深い雪の上を歩くことを「雪を漕ぐ」と雪国の方は表現されますが、
まさに雪を漕いで帰宅された方もいらっしゃったのではないでしょうか。
さて、次号も本学でご活躍頂く方からトピックスをご寄稿頂く予定です。
様々な視点からみた最新話題にご期待ください。
【michi】
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<発行>
 国立大学法人電気通信大学研究戦略統括室
 企画・編集:関口 通江、亀上 知世子
 〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
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 リサーチコンシェルジュ(学内専用)
 http://www.ura.uec.ac.jp/concierge.html
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